カーシェアってラインアップが物足りない?クルマ好きでも満足できる「カレコ」ならね

いつもMINI Mac32を読んでいただきありがとうございます。

前回の記事で書いたのですが、僕はカーシェアサービスでタイムズカーシェアをメインに使っています。
今住んでいる周辺にステーション(クルマが置いてある場所)が4つくらいあって、用途に合わせて選べるのが便利なんですよね。

ちょっとしたドライブであれば近場のコンパクトカー(デミオとかヴィッツとか)でオールOKですし、IKEAで大きめの買い物をしたいならステーションワゴン(スバル・XV)とかミニバンで出かけることができます。

クルマを購入すると用途に応じて使い分けることができないので、これはカーシェアのメリットですね(でもやっぱり自分のクルマが欲しい・・)。

使い勝手のいいタイムズですが、どこかにドライブに行きたいなーとか、行き先を決めずにただ走りたいなーと思った時に、「これに乗りたい!」と思える車種が無いんですよね。
ラインアップが足りてないわけではないのですが、おもしろみに欠けるというか・・・

おもしろレンタカーってぶっ飛んだお店もあるのですが、もっと気軽に使えるカーシェアはないものか、と探していると、あったんですよね。
カレコ」っていうんですけど。
けっこう良さげなサービスだったので、詳しく調べてみたついでにまとめてみました。

カレコは、国産車はもちろんですが輸入車のラインアップが豊富なので、タイムズとは違った使い方ができそう。
これからのドライブが楽しくなりそうです!

カレコってどんなサービス?

カレコ」はタイムズと同じカーシェアサービスです。
事前に予約を済ませ、ステーションに直接向かい、登録しておいた自分のSuicaで開錠し、あとは乗って出かけて返すだけ。

基本的な使い方はタイムズとほとんど同じなのですが、タイムズとの大きな違いは「ラインアップ」です(僕にとっての最大のメリットでもある)。

コンパクトカーはもちろん、国産SUVやミニバンも充実しています。
スポーツカーも、トヨタ・86にマツダ・ロードスター、スズキ・S660と「カレコさんわかってる!」と唸ってしまいました(笑)

そして、カレコは輸入車のラインアップが豊富なんです!メルセデスはもちろん、ランドローバー、ジャガー、ジープ、ボルボまで用意されてます。

これがカレコの最大の魅力です!
取扱車種についてはあとで詳しく説明しますね。

カレコのカンタン料金表

カレコはなんと初期費用が無料です。タイムズと異なり専用カードの発行は不要で、代わりにSuicaなどの交通系カードやFelica対応のICカードが使えます(事前登録が必要)。

月額費用は980円とタイムズ(880円)とほぼ同額で、利用料金分として使える(これもタイムズと同じ)ので実質無料となります。
カレコには月額0円プランもあるのが特徴です。月額費用がかからない分、利用料金が割高になっています(およそ20%ほど)。

月額0円プランは毎月必ず乗るわけじゃないけど、カレコのステーションが近くにあって時々使う、なんて人向けにちょうど良さそうですね。

【月額有料プラン】

初期費用 0円
月額費用 980円
時間料金(10分) 140円〜
時間料金(パック) 4,080円(6時間)〜

【月額無料プラン】

初期費用 0円
月額費用 0円
時間料金(10分) 170円〜
時間料金(パック) 4,980円(6時間)〜

タイムズと比べると、月額料金は100円だけ高いですが、時間料金はほぼ同額、パック料金は若干お得です。

タイムズとどっちにしようかと迷っている人は、毎月利用するなら料金はほぼ変わらないので、ステーションが近くにある方(利便性)で選べばOKですし、
たまにしか使わない(月に1回使うかどうか)のであればカレコがおすすめです。

カレコの入会方法と使い方

カレコの入会方法はたった3つのステップで完了できます。ざっくり説明するとこんな感じです。

  1. 各種個人情報とクレジットカード情報、免許証(画像でOK)のアップロード
  2. 登録情報の審査
  3. 入会完了メールが届く

まずカレコの申し込みページ(個人入会用)からメールアドレスを登録します。この時ちゃんと規約を読みましょう。用意しておくものとして「免許証(両面)の画像」「本人名義のクレジットカード」「携帯電話」と記載があるので、準備しておいてください。

登録したアドレスに入会手続き用URLが記載されたメールが届くので、個人情報とクレジットカード情報を入力・免許証のアップロードをします。登録が完了すると受付メールが届きます。
※この時点では入会は完了していないので注意してください!

受付完了すると早ければ当日、遅くても翌日に審査が実施されます。申し込みの内容によっては、確認の連絡が来ます(僕は来ませんでした)。
入会完了のメールが来たら、当日から予約・利用することができます。

タイムズと違って、カードの発行が必要ない(手持ちのICカードでOK)ので入会が完了してすぐに使えるのは嬉しいところ。

基本的な使い方はタイムズと一緒で、事前に会員ページやアプリから予約をして、あとはステーションに直接向かい、クルマのロックを解除したら鍵を取り出して出発です。ね、簡単でしょう?
クルマの鍵はグローブボックス(助手席側)の中にあるのでわかりやすいと思います。

カレコの取り扱い車種はバリエーションが豊富

カレコのラインアップは4つに分かれていて、ベーシック(10分140円)、ミドル(10分160円)、プレミアム(10分270円)、プレミアムプラス(10分500円)となってます。

ベーシックは主にコンパクトカー(トヨタ・ヤリス、スズキ・スイフトとか)が、ミドルには
国産SUV(トヨタ・C-HR・RAV4・ハリアー、マツダ・CX-5、スバル・XV)や
ミニバン(トヨタ・VOXY、ホンダ・ステップワゴン、日産・セレナ)などが揃っています。
使いやすい料金帯でこれだけ充実しているのはありがたいですね。
ちなみにスズキ・ジムニーがミドルにラインアップされているのは趣味車だからなのかな?

プレミアムとプレミアムプラスは、主に輸入車と一部国産車が用意されています。
プレミアムの国産車だと、トヨタ・86にマツダ・ロードスター、スズキ・S660と(カレコさんわかってる!)スポーツカーや、トヨタ・ハイラックス・ランドクルーザープラド・ハイエース・アルファード。
輸入車では、ボルボのSUV(XC40、XC60)やステーションワゴン(V60)、メルセデスベンツのAシリーズ、ジープ・ラングラー(!)などがあります。

さらに、プレミアムプラスには2020年7月現在、ジャガー・F-TYPE(2ドアクーペのスポーツカー)やXFスポーツブレイク(ステーションワゴン)、レンジローバー・ヴェラールがラインアップされています。
F-TYPEは2リッターエンジン搭載車なのでちょっと残念ですが、それでもカーシェアでイギリス生まれのスポーツカーに乗れるのは本当に嬉しいですねー。

タイムズとは、国産スポーツカーやSUV、輸入車の充実さで差別化できているので、カレコを選ぶ理由もしっかりあるなぁと思わせてくれます。

カレコを使うメリット

僕はタイムズをメインで使っているのですが、カレコに乗り換えてもいいかなぁと思えるポイントがあったので、ここではそれをご紹介します。

時間料金は10分単位で可能(でも最短30分から)

タイムズの場合、料金単位は15分220円〜ですが、カレコは10分140円〜で利用することができます。
より細かい時間単位で利用できるので、無駄な料金を支払わずに済みます。

ですが、最短の利用時間は30分からになるので注意が必要です。

カレコの利用料金は最安プランを自動で適用してくれるのもありがたいところ。予約時間にあわせてパック料金と10分単位の料金を、自動で組み合わせてくれます。
自分でやる必要がないのは便利だなぁ。

例えば、トヨタ・ハリアー(ミドルクラス)を6時間で予約して、実際の利用が4時間30分だった場合、自動で一番お得な料金(4,080円)を適用してくれます。引用:https://www.careco.jp/plan/

輸入車のラインアップが豊富

国産車でもスポーツカーならトヨタ・86やマツダ・ロードスター、SUVならトヨタ・RAV4にマツダ・CX-5など、タイムズと比較しても十分なのですが、
なんといってもカレコは輸入車のバリエーションがすごいんです!

  • メルセデス・ベンツ
    • Aクラス(ハッチバック:180、200d)
  • ジャガー
    • XE-S(スポーツセダン)
    • XFスポーツブレイク(ステーションワゴン)
    • F-TYPE
  • ジープ
    • ラングラー(クロスカントリー)
  • VOLVO
    • V60(ステーションワゴン)
    • XC40(コンパクトSUV)
    • XC60(ミッドサイズSUV)
    • XC90(プレミアムSUV)
  • ランドローバー
    • レンジローバー・ヴェラール
    • ディスカバリー

ざっとラインアップを書き出してみたのですが(2020年7月時点)、これだけあれば家族でもデートでも、もちろんひとりでのドライブも楽しめますね!

メルセデスのAクラスは輸入車のエントリーモデルとしては十分ですし(エントリーといってもちゃんと高級感がある)、安全装備に定評があるVOLVO(ワゴンとSUV)に乗れるのも魅力的です。

ちなみに、3点式シートベルト(一般的に装備されている主流タイプ)はVOLVOが開発し特許を取ったものの、「安全性は独占されるべきではない」と判断し無償で公開されたために、全世界のクルマに装着されることになったそうです。

Suica(ICカード/おサイフケータイ)でロック解除ができる!

カーシェアでクルマを借りる時は、まず乗り込む前にロックを解除する必要があるのですが、カレコではスマホで開錠することが可能です。
スマホなら会員ページを開き「利用開始」を押すだけで、SuicaならICカードでもFelica対応のおサイフケータイでも「かざすだけ」で開錠できます(※事前登録必須)。

最近は、身の回りのモノを極力持たない「ミニマリズム」が浸透してきているので、おサイフケータイをかざして乗り込める(=カードを持たなくていい)のは、多くの人にとってメリットですよね。

カレコのデメリット

タイムズと比較しても結構なメリットがある一方で、「ここがもうちょっと・・・」と思うところがあったので
今後の改善に期待を込めて書いておきます。

アプリもブラウザもUIが・・・

まず第一に改善して欲しいのが、ブラウザ(PC、スマホどちらも)もアプリ(スマホ用)も使いづらいというところ。

PCだと、車種選択でページを行き来すると地域の絞り込みが外れてしまったり、例えば東京都内(港区とか)で絞り込んでも、近隣区だけではなく隣県(神奈川や埼玉)まで出てきたりして、検索結果がちょっとごちゃごちゃしている印象があります。

アプリ版も、個人的にはもっとシンプルにして欲しいところ。
タイムズには無い、予約しようとしているクルマのイメージ写真が表示されるのは良いと思うのですが、それ以上にいろんな情報を詰め込み過ぎている感じがします。
アプリなのにブラウザで閲覧している感じがして、アプリの意味が無いなぁと思ってしまいます。

ステーション数が少ない

カレコはステーション数が2000以上あるものの(2019年3月時点)、タイムズと比較するとまだまだ足りていないと感じます。
今住んでいるところから歩いていける場所には無いので、返却後に自宅に帰るまでのことを考えると、日常的に利用するにはちょっとハードルが高いのが正直なところです。
タイムズのように、とまでは言いませんが、もう少しだけでもいいのでステーション数を増やしてほしいです!

入会方法が1つしかない

カレコに入会するには、ウェブから申し込んで審査に通過する必要がありますが、基本的にウェブからしかできないのも注意が必要です。

タイムズの場合、4つの中から好みの入会方法を選ぶことができますが、カレコはWeb申し込みのみ。そして、状況によっては最大3日程度かかる場合があるとのこと。
詳しい説明を聞きたい人や(タイムズでは説明会を開催している)、すぐに使いたい人には選択肢が少ないと思われるかもしれないですね。

とはいえ、面倒な対面が不要である(Webで審査が完結する)こと、書類の郵送やカードの受け取りが不要であることは、今の時代にあっていると思います。

カレコのまとめ

同じカーシェアサービスのタイムズと比べると、料金ではあまり差がないものの、車種で差別化されていて選ぶ理由はしっかりあるなと思います。

また、利用前後の開錠でSuicaやおサイフケータイが使えるので、カレコ用のカードを管理する手間が省けるのは良いポイントですよね。

カーシェアやレンタカーはどうしてもクルマのラインアップがありきたりになりがちなので(しかもベースグレードばかり)、
国産SUVやスポーツカー、輸入車も豊富に揃っているカレコは、タイムズではちょっと物足りない、未体験のクルマに乗りたい人にはおすすめです!

月額無料プランもあるので、ぜひカレコに登録してみては?